なぜか煮込みにされているンマの魂。ンマ転生の仕組みをようやく把握したのですが、どうやら冥府神の中から体を差し出す者に取り付いて完了するようです。神罰執行でンマ転生とか言っていた理論はどうなったんでしょう。執行を果たした強いやつに取り付くとかがもとのルールだったんですかね。どのみち執行神は死亡フラグじゃないですか。
魂を囲む残った冥府神ですが、先日の対ウルザード戦でのダメージが残っているワイバーンは浮かない顔です。余裕がない時はヴァンキュリアにきつく当たるワイバーンに対していつも優しいティターンまじ良い人。その時石版が光り、神罰執行神を選びます。この選ぶシーン本当に寂しくなりましたね。今回の神はティターンです。
その頃の小津家、母の料理を囲んで朝御飯です。久しぶりの母の料理を絶賛する兄妹たち。麗より美味いと言う翼に賛同する光をつねる麗ですが、朝から家族の集まるところでいちゃつかないでいただきたい。散歩で一人だけここに加わっていなかった芳香ですが、ボロボロの椅子を拾って帰ってきます。いつもエモいゴミを拾っては持って帰ってくるらしいのですが迷惑極まりないです。これは叱る蒔人が正しいでしょう。しかし褒めて伸ばすタイプの母は芳香の自由な感性に任せてみろと言います。母よ、多分ゴミの修理は蒔人がやっているんだと思うんですよ…母はそのまま兄妹たちに後を任せて奥へ引っ込みます。親父を探しに行くというのですが、この人描写の中にちょいちょい無責任が滲みますよね。
その時ティターンが降臨し、一同はマジキングとトラベリオンで出撃します。地上の電気を吸収してエネルギーを貯めた光球で地上を一瞬で滅ぼす、というのが今回の神罰です。シンプルながら若干ネタ切れ感を感じます。歯向かうロボ二機を斬撃一閃で解体させ、無益な殺生は好まないので手出しをするなと言い残して姿をくらますティターン。一同はその行方を追います。
ティターンは丘の上から街を見下ろしながら近づいてきた子犬を弄っていました。悪役と子犬の親和性よ…そう、朴訥とした物言いや本気を見せないだけの実力者というところから薄々予感はしていましたがティターンはヒーロー側と心を通わせられる敵でした。ティターンを見つけた芳香は先ほどのティターンのセリフから良い人の可能性を感じ取り単独接触を試みます。豆柴を介した触れ合いなんて失敗するわけありませんよ…まじ豆柴天使…芳香はティターンをアフロ君と呼び、命の大切さを知っている良い人だから、と友達になろうとします。
ティターンも受け入れようとしたのですがタイミング悪くそこに兄貴登場。ティターンを攻撃する兄貴と止める芳香で喧嘩が始まります。兄貴にも認めてもらうために神罰執行を止めるか、さもなければ今すぐに自分を殺せと詰め寄る芳香。いつも言動は無責任ですし今回も兄貴からすれば自分勝手なのですが、今回の芳香は自分の命で責任を負おうという気概が見られて序盤からの成長を感じます。ティターンは神罰を解除します。
心が通じたのを喜ぶ芳香でしたが、その時ンマの魂がティターンの体を選び地上に現れます。いきなり火達磨になって転げまわるティターンはちょっとトラウマものです。ンマ転生を見届けようと現地上にやってきたスフィンクスとワイバーンはティターンに自害を迫ります。あー結構厳しいルールなんですね。やっぱりティターンは最初から地上を滅ぼすつもりだったのか、と息巻く兄貴でしたが、やるべきことが見つかったと語るティターンは命を差し出すのを拒否します。
裏切ったティターンを嬉々として片付けようとするワイバーン。ティターンが真正の善人となった今、佐々木声の胡散臭さよ。ティターンを庇う芳香も加わり、カオスな戦局に駆けつけた兄妹たちも混乱の極みです。ティターン、ワイバーンに圧されていますが戦力的には断然上なんですよね?本気出せよ。ティターンが窮地に落ちいったと見た芳香は光に無理矢理トラベリオンを召還させまさかのワイバーン轢殺。本気を出した長女はいつも大味です。そのままティターンと汽車に乗り込み逃避行と洒落込みます。芳香の判断が正しいのか決めきれない兄貴も汽車に飛び乗り、残された一同はポカーンです。さらにポカーンのスフィンクスが状況説明を買って出てくれ、ようやくこの人とのまともな絡みが出てきました。
列車内で人心地つくティターンと芳香に詰め寄る兄貴。しかしそこへ轢殺し損ねたワイバーンが押しかけます。まあ兄貴が生身で飛び乗れるぐらいですから冥府神なら余裕でしょう。車内の狭い空間でのバトル、短いですが面白いです。芳香にダウンロードされた新魔法でワイバーンの足元の床を透過させて亜空間に放り出すことに成功します。ワイバーンはティターンをムッコロすのを誓い、ただでは終わらない雰囲気です。ティターンが芳香と蒔人にンマ転生を阻止する方法があると提案したところで次回に続きます。こういう確実にお涙頂戴になる回を嫌味なくこなせるのが芳香の良いところですね。芳香の前では少々兄の余裕が崩れる過保護な兄貴も可愛いです。