とうとう冥府神も半分になってしまいました。OPの全員集合から見ると寂しい限りですね。執行者選びの儀式も寂しさを誤魔化すためかER的にキャラの顔をくるくるするシーンに変わっています。そして今回の執行者はトードです。入れ替わり回の元凶ですがいざ相手となったらどんな手を使ってくるのか楽しみです。さらにスフィンクス様がダゴンの行動に疑問を持っているような様子も見られます。離反もありうるでしょうか。期待しましょう。
さて今回の小津兄弟、麗と翼が同じ夢を見て飛び起きるところから始まります。小さい頃の2人が倉庫に閉じ込められ、そこを母に助けられた時の夢です。全く同じ夢を見た2人は偶然ではなく、母との再会の予感を感じます。世にいうフラグです。実は何気になかった2番目コンビ回ですかね。あとやっていないコンビは緑青です。麗は光とのフラグも回収しなきゃですから長男は後回しでしょうか。
そこへトードが降臨します。時間にして夜中ですから夜間休日休みなしのヒーローは大変です。トードはいわゆる面白黒人枠という感じでお茶目でウザい割に純粋戦闘力では弱いというユニークな神です。そして汁攻撃が得意という卑猥さ。今回も夜空に白い液体を打ち上げて何やら仕掛けています。
トラベリオンがここへ駆けつけ、さらに空からマジキングが天空魔法斬りをかまします。やったよマジキング…これが見たかったんだ…。嬉しいことに攻撃はしっかり届き、さらに気合いの入っている兄弟はいつもよりも調子よく斬撃を繰り出していきます。これを避けるためにトードが小さくなるのですが、それと同時に突然夜から昼になるのは突っ込んじゃいけないところですかね。
逃げようとするトードの前に立ちふさがるマジレンジャー達に、トードは先ほど打ち上げたものはカエルの卵だと言います。空に広がっている雲をよく見るとカエルの卵の粒々が見えるというわけです。それを聞いたカエル嫌いの麗は泡を吹いて倒れパニックに陥ってしまいますが、これはカエル嫌いでもかなりキモイです。空の粒々がよく見るとモニョモニョ動いているのも生理的な嫌悪感が湧きます。カエルをキモイとディスった麗に怒ったトードは一足先に神罰を体験させます。空の卵を孵化させて大量のヒキガエルを降らせるのです。ウェザーリポート!!これはえげつない。腕以外は全部カエルに覆われる上変身もとけてダイレクトにカエルに埋もれることになるんです。ショック死もやむなし。さらに発狂する麗をなだめる兄弟達をトードはマルデヨーナ世界に送り出します。光先生は気の毒なことに今回もハブです。せっかく一皮むけたのにね。
兄弟達が送られた世界はカエルの声が響く森でした。先ほどのこともあってパニックが収まらない麗は迷惑をかけるので自分はいけないと言い出します。まあ虫とか両生類が大量に待っていると思うと少々きついものがあります。そんな麗に、母に会える予感を共有していた翼が喝を入れます。ここを過ぎれば母に会えるというのにそれでもいいのか、と言うのですが生理的嫌悪感が原因ですのでちと気の毒です。
ちなみに散々フラグを立てていましたが、果たして実際にトードが母の魂を保管していたのでした。トード、魂コレクションを眺めて喜ぶキモオタでした。中年女性型に変化した魂をレアたんと呼んで愛でる変態ぶりです。魂は花園と呼ばれるマルデヨーナ世界を漂っているものらしいのでが、マルデヨーナ世界って魔法使いが自分で作れる異次元みたいなものじゃなかったでしたっけ。そんなあの世的なところも存在するんでしょうか。オタク部屋で苦言を呈するスフィンクスに対するトードのバカっぷりが愛らしいです。委員長こういうバカそうな奴とは相性良さそうですね。
一方翼の説得にも先に進む気が起きない麗に、翼はかつて麗にやってもらった勇気の出るおまじないをします。これはもともと母から麗が教えてもらったものなのです。母の温もりと母への感謝を思い出した麗はカエルへの嫌悪感を克服し先へ進む勇気を出します。翼の、かつて母が自分たちを助けてくれたように今度は助け出してやろうぜ、というのがいいですね。次男は序盤で勇気が出なくて戦線離脱し、麗は最初から戦いには乗り気だったというエピソードがありますから翼の成長を感じられます。麗は他の4人と違って大きくコンディションを崩すことが少ないのでここで弱点の克服という成長が見られて兄弟のバランスが取れたかなと思います。
先に進んだ兄弟達は茨の城を見つけます。母がいることを確信した兄弟は中に入り、トードが用意したすごろくに挑みます。ファンタジー界においてすごろくエピソードは必須のワクワク要素ですね。もっともマルデヨーナ世界なのでまともなすごろくルールになる訳はなく、トードのインチキでペナルティありのコマに飛ばされます。
着いた先は地上のような世界。ここに突然もう1つのマジレンジャーが現れます。特撮恒例コピー戦隊、最終盤付近でようやく登場です。いやー同じ姿の戦隊同士の戦いって何度見ても燃えます。しかも今回コピーの動きが大ぶりで華やかなのです。バキッと決めて大きく吹っ飛ばすみたいな。コピー麗なんか背負い投げして腹を踏みつけて顔に蹴りを食らわす外道っぷりが素晴らしい。肉弾戦で劣勢のマジレンジャーですが、さらにコピーが赤桃緑をしょっぼいソフビに変えてしまいます。男兄弟にボコられる黄色。麗も女兄弟に襲いかかられますが見事な飛び蹴りを披露します。
ところがコピー長女がコピー青と合体して巨大なカエルに変身し、麗は再びカエルへの嫌悪感を思い出して固まってしまいます。まあこいつが結構キモイんです。リアルな輪郭と目をしているくせに体色がピンクと青の斑らなアメリカ菓子のような感じでこいつに捕まって引き寄せられたらそれだけで失神します。ここで母のおまじないを思い出して苦手を克服した麗まじ偉い。
「今までの私じゃないんだから!」と拘束を破って一気にレジェンド化。ついでにダウンロードした新技、水ドリルで巨大カエルを撃破。同時にいつの間にかレジェンドになっていた次男も残りのコピーを一気に爆殺しステージクリア。麗に「勇気見せたな。」と言う翼のセリフはかつて魁に翼が言われたセリフなんですよね。少々ニヤリとする演出です。
その頃インフェルシアでは前回のダゴンの仕込みを頼りにナイメアがウルザードを発見していたところでした。ウルザード退治にダゴン、ティターン、ワイバーンが出向きます。ウルザードを舐め腐っているワイバーンが先鋒として戦い始めるのですがこれ次回にはやられちゃうんでしょうか。優男ポジだったので納得ではありますが寂しいです。一方地上では光がトラベリオンで卵の駆除を始めます。そしてマジレンジャーは水ドリルでサイコロの目に細工をして一気にトードのオタク部屋にたどり着きます。そこで遂に母の姿を目にする兄弟達。イベント盛りだくさんで次回に続きます。2番目コンビのエピソードが中々熱くてよかったです。最終話へ向けて本筋が加速してきましたね。盛り上がりに期待です。