ゴーゴンの神罰を受けて、マルデヨーナ世界に赴こうとする一同ですが、光が魁と芳香は残るように言付けます。変身できないからということですが、マルデヨーナ世界での全滅を防ぐための保険も兼ねているようです。もっとも2人が残ったところでですがね。
芳香は取り敢えず入れ替わり生活を続行しよう、と試合に向かいます。こんな時に何を、と噛み付く魁ですが、呑気な芳香の態度に呆れて帰ってしまいます。なかなか腹立たしい態度の末弟をのらりくらりと怒らずに躱す芳香って精神的には1番安定感あるキャラなんじゃないですかね。まあ能天気故の安定感なので行動面では問題ばかりですが。
その頃インフェルシアではトードの汁で入れ替わったナイメアをワイバーンとティターンがなだめていました。1番生物離れした見た目のティターンですが喋っているのを見る限り穏やかで取っつき易そうな神のようです。そこへ通りがかって事情を把握した委員長ことスフィンクスが2人の入れ替わりを治します。トードが執行者ではないのでどうするのかと思っていましたが兄弟の入れ替わりもこれで解決ですかね。スフィンクスはゴーゴンにだいぶご立腹の様子です。まあ学級委員長のメガネ女子と校則破りのギャルが性格合わないのは仕方ありません。
意地を張ってみたものの何だかんだ気になって試合を見に来た魁。劣勢の試合運びにやっぱり俺がいないとダメじゃん!と苛立ちます。当の魁本体はベンチで応援です。こいつ明らかにキャラ変してるのに妙に溶け込んでるのは、余りのカマっぷりに周りも気を遣って聞けないからでは…?しかし応援する芳香を役に立ってねえと切り捨てる魁はカビ回の兄貴に殴られればいいんだ。魁がいつもよりも笑顔の多いチームに笑ってる場合じゃねえだろ、と毒づいているんですがこいつ友達実はいないんじゃないでしょうか。とっても付き合いづらそう。
立ち去ろうか迷っていましたがようやく選手交代で芳香投入。そこへタイミングよく山崎さんに遭遇します。当然ながら魁を芳香だと思って2人で観戦することになります。運動部に関わったことないので分かりませんがマネって試合中ジャージとか着ないんですかね。芋ジャーの山崎さん見たかった…っ!ピンチの状況でもチームメイトに能天気な声をかけ続ける芳香。そんな芳香in魁を見て、山崎さんが今日の小津くんは今までで1番かっこいいと言い出します。かっこいいはないぞ。カマっぽいのは間違いない。いい感じ、とかもうちょっと内面を褒めてあげてください。
山崎さんは昨日芳香in魁にぶちまけた本心を語ります。期せずして自分の欠点を悟った魁。「しゃかりきに行くだけじゃなくて、もっと周りを見て、もっと楽しんで、もっと余裕のある人間になってみせる!」「…って弟もきっと思ってるよ。」「そうですよね。私の愛しの魔法使い様だもん。」なんと!!気付かれてる!やったぜ魁!!
周りをよく見なさいって以下略、と既に4話で言われているのに治らないので今回も期待は薄いかな、という気もしますが、魁がウザいキャラクターをはっきり自覚するのは初めてなので改善につながればいいですね。試合は芳香がフリーキックを顔面で受け止めそのまま反動でゴール。自分にはない気の緩め方を持っている芳香に間接的に成長のヒントをもらい、硬かった魁も笑顔になります。
一方マルデヨーナ世界に着いた4人は二手に分かれてゴーゴンを探します。蒔人・麗組は森を探しますが麗が辺り一面の蛇の幻覚を見て竦んでいる間に兄貴が大蛇に飲み込まれてしまいます。麗だけ幻覚が見えていたようなので大蛇も幻覚かと思いきやまさかの本物でした。何とか光・翼組の所までたどり着いた麗ですが追いついた大蛇にやはり飲み込まれてしまいます。麗を助けようと思わず川に入った翼も水中で身動きが取れなくなります。ここで機転を利かせて変身したのが前2人との変化がついていい演出です。何だか翼を気をかけたふりをしつつ川に飛び込もうとしない光が笑えます。翼も水中から出てきた大蛇に頭から飲まれてしまうのですが、ここが足をバタバタさせてて結構エグい見た目でした。大蛇は姿を変えたゴーゴンで、変身した光もあっけなく食われてしまいます。
ゴーゴンはそのまま試合が終わり帰路に着く芳香と魁の元に現れます。蛇形態が絶妙にヌルテカでキモいです。4人を丸呑みにしたことを知った芳香は珍しく単身生身で突っ込み、攻撃を受けそうなところを魁が庇います。「熱くなりすぎだろ!」「魁ちゃんはナイスフォローだね。」魁成長ストーリーに合わせていつもと行動の逆な2人。加えて見た目も逆といういい感じのシーン。見た目と行動はいつもと同じなのに違いがしっくりくるので、入れ替わり後の2人も自然なんだなーと役者さんの演技に感心です。
生身をいたぶるのも嫌いじゃない、というゴーゴン様の趣味によりボコられて絶体絶命の2人でしたが、突然現れたスフィンクスのステータス回復魔法で元に戻ります。兄弟そっちのけで言い争いを始める2大女神。やはりここぞというときにチラッと口調が荒くなるスフィンクス様最高です。ゴーゴンの細木数子的挑発を流してスフィンクスは去り、これ幸いと兄弟2人は変身します。さらに変身と同時に新魔法ダウンロード。お互いの勇気のおかげだとキャッキャと褒めあう二人が微笑ま可愛いです。妙にかっこいいエフェクトの新魔法なのですが、これの効果は飲み込んだものを取り戻すという地味かつ限定的なものでして…天空界にはカービィでもいるんでしょうか。でも飲み込まれた四人が一斉に戻ってくるところはかっこいいですね。
屈辱を受け怒ったゴーゴンは巨大化し、マジレジェンドとトラベリオンが迎え撃ちます。ゴーゴンは神罰の蛇を出現させますがトラベリオンがすぐにデストラクションファイアーで魔法の元となっていた盾を吸収して蛇を消滅させます。この技久々に決まりましたね。まあトドメはマジレジェンドに持って行かれてしまうのが不憫ですが。キレたゴーゴンは蛇形態となりマジレジェンドに巻き付きますが、残念ながらレジェンドの技は全身に炎が湧き上がるので食らって自爆。そのままトドメをモロに受けて爆散します。ゴーゴン、陰湿な戦いぶりを見せてくれそうでしたがバトルシーンはすっきりあっさりやられてしまいました。入れ替わりネタの意外と苦戦していそうな様子から爽快感はありますけどね。一同和やかなムードで一件落着。
同じ頃インフェルシアの真実を写す沼でンマの転生が阻まれている原因を探っていたダゴンは、何と水面に映るウルザードと対峙していました。新章になってもしつこくOPに残っていたのでまあ生きているだろうなとは思いましたが、どうやらンマの魂を取り込みつつ死んでいるような状態のようです。虚像のままダゴンに突っ込んで消えるという珍しくかっこいいシーンを貰ったウルザードさんで今回は終幕。前半は入れ替わりネタでギャグ、後半は明るい雰囲気を残しつつ入れ替わりネタを利用した魁の成長ストーリーで面白い話でした。次回からの魁に少々期待したいですね。