俺があいつであいつが俺で定期。ギャグ回久しぶりですね。楽しみ。
冒頭、デート帰りに送ってもらう芳香から始まります。そのどピンクなパーカーでデートに行く芳香さんどうかと思いますが。
下ろしてもらた先は偶然にも魁の学校。そして偶然にも喧嘩をしながら出てくる魁と山崎さんに出くわします。次のサッカーの試合は負け色濃厚で意味がないから出ない、と相変わらず腹の立つ態度をとる末弟。山崎さん的にはそういう態度を改めて欲しいと言いたかったのに、魁は喧嘩はやめよう、と切り捨ててしまいます。伝えたいことが伝わらないもどかしさに泣いて帰ってしまった山崎さん。その気まずい空気の中で魁が姉の存在に気づきます。
事の顛末を語りながら帰宅する兄弟。つまるところ、割とアットホームにやって行こうという雰囲気のサッカー部の中で自分のやる気と実力がありすぎてみんながついてこないのが不満ということです。もっとも魁が多分に上から目線で空気を悪くしているせいもある様子です。全くこいつはこんな終盤に来てまで…でも山崎さんがそれを諌めたってことはようやくこの人好きしない末弟が性格を改めるってことですよね。期待しましょう。
ところが芳香は話半分でデートの計画を相手に送信していました。恋愛マスター芳香、なんと少なくとも一週間で15人とデートするビッ○であることが発覚。もはやここまでくるとそっちのプロの人です。お金とって家計の足しにしたいレベル。恋愛マスター改めお水の女芳香が山崎さんの一件は任せろ、とじゃれついたところで冥府神の出現です。
一方インフェルシアではゴーゴンがまたしても暗躍していました。今回登場と同時にナイメアを謎の汁まみれにしたトードに、地上界で一発かましてくるよう頼みます。ゴーゴンがラスト付近まで残ったらかなり不穏な空気になりそうですね〜。というわけで先ほどの兄弟の前に現れたのはトードでした。こいつ、可愛い見た目をしながら体の表面の突起をつねって汁を飛ばすという字面的に怪しい術を使います。でもノーマルエレメント技が効くので多分戦闘力的には強くないんでしょうね。前回のサイクロプスも特殊能力はありましたがタイマンでは強くなかったですし、こういうキャラ分けがハッキリされているのに強キャラ演出が不自然でないのが冥府神のいいところだと思います。
逃げたトードを追いかけた2人ですが逆に謎汁をかけられてしまいます。しかしその場では何も起こらず、トードも石版の招集にかけられて退散したため一同は一旦解散。ちなみに石板の決定では今回の敵はゴーゴンでした。こいつもっと終盤の敵だと思ったんですけどね、合掌。
翌朝、遅刻だ朝練だと飛び起きてきた芳香と妙に女口調で飛び込んできた魁。トードの謎汁は特撮恒例、人格入れ替わり薬だったのです。胸と股間を押さえて「ない、ない、ある…」「ある、ちょっとある、ない!」と下世話な確認をする2人、「何が無いんだい?」とだいぶ天然な光の耳を塞ぐ麗、しれっとマンドラを引っこ抜いて事態を収束させる翼とここは愉快。
入れ替わりを治すにはトードを倒すしかない、と結論が出て絶望する芳香もとい魁ですが、芳香は案外気にしていない様子です。そして、お互いがお互いのふりをして生活することに落ち着きました。鉄板ですね。
ということで気乗りのしないデートに繰り出した魁は、だいぶ硬いですがサバサバボーイッシュな女の子としてはこれはこれでアリです。一方約5年ぶりの(男子)高校生活にウッキウキの芳香はどう見ても一晩で何かに目覚めたカマ野郎です。登校数分で女子便所に突撃する事案まで発生させます。しかし改めて2人とも演技上手くなったなという印象です。橋本さんは若干楽しそうなのが笑えます。 別府さんの芳香声より数段低い演技はお馴染みですが、男っぽい仕草もいいですね。
さて、昨日の今日で少々気まずい思いで会話する魁と山崎さん。山崎さん的には昨日怒っていた相手がいつもよりノーテンキラキラで登校してきてるんですからさぞかし腹立たしいでしょう。「小津くんって、いつも周りのことなんか考えてないんでしょ。」「サッカー部のことだって、小津くんは他の人より何でもできるから、凄い人だから、余計にみんなが頼りなく見えるのかもしれないけど、それじゃあ周りから浮いちゃうよ。」「小津くんお願い、1人でどんどん行っちゃわないで。あたし小津くんのことが心配なんだよ。」
うん、山崎さんが今まで言いたかったことを全部言ってくれました。魁のウザい部分は割とレッドなら避けられないものも多いんですよね。もっとも彼の場合は年上キャラ達の葛藤を全て自分ルールの勇気で収めてしまうのがまずいというところもありますが、ここまでに魁が突っ走る性格で痛い目見て大いに悩む回があればもうちょっと印象も違った気がするんです。遅きに徹した気はしますが今回ようやくその兆しが見えてきました。山崎さんのストレートな物言いにじんわりと心打たれる芳香。客観的な目線がやはり姉なんだなーという感じです。
その頃魁はデート中に他の男が乱入する修羅場に遭遇中でした。しかも男共は芳香の何人もの男のうちの1人であることは織り込み済みなのです。芳香、これはもはやカリスマではないか。最近弱体化の一途をたどるヴァンキュリア様よりも数段人間操作に長けているような。見事管理していた男共の1人が暴走し、自分1人を選んで欲しいと言い出した結果の修羅場なのですが、ここで芳香の不誠実をリセットしようと決めた魁は彼氏全員との縁を切ってきます。まあ芳香の腕を持ってすれば代わりなど幾らでも、とは思いますが。
そこへゴーゴン降臨。光は一足先にトラベリオンで出動、兄弟5人も程なく駆けつけ変身します。芳香が魁走りして大股開きで登場、変身するのが芸が細かいです。あんなミニスカでヒヤヒヤしましたが。ところが魁と芳香の人格が入れ替わっているので天空界も混乱しているのか、2人だけ変身できません。どんな些細な勇気にも判定をつけその都度適切な魔法を提供するほど兄弟をストーキングしてきた天空界に限ってそんなことありえないと思うんですがねえ…
取り敢えず使えない2人は置いて戦いに出る緑青黄。それを見守りつつ魁からデートの結末を聞いた芳香は、今まで恋愛の本気でのめり込まなかったことをたしなめられて反省します。今回の魁はど正論。爛れたお姉さんにはピュア高校生の恋愛模様が眩しく映るってなもんです。言ってみたいですね、デートなんて楽しむことしか考えてなかったとか。まあ出不精には縁のない言葉だ。
と、そこへ恐らく芳香が心を入れ替えたご褒美に魔法の配布の知らせが届きます。久々に意味のわからない判定きました。今回はシリアス時も空気はギャグなので収まりがよくはありますが。新魔法は相手を転ばせるという嫌がらせにしか使えなさそうなもので、見事ゴーゴンの挑発に成功します。怒ったゴーゴンは2人にベノクラッシュしようとしますがこれは光が難なくクリア。しかしスモーキーがゴーゴンの蛇に噛まれた効果で石化してしまいます。ゴーゴンはこの蛇を世界中にはなって神罰としようとしていました。マルデヨーナ世界で待っていると告げて消えるゴーゴンに、悔しさをにじませる一同で次回に続きます。
完全ギャグ回かと思いきや一転シリアス回に。長女と末弟の入れ替わりが演技の安定感もあって面白いので続きに期待大です。下世話ですが数日間男女で人格入れ替えって風呂その他もろもろの関係から兄弟間でしかできないですよね。