前回の父親話を受けてアルバムを見返す魁ですが、小さかったので父親のことがほとんど思い出せず苛立っています。そんな魁をルナジェルは、魁と父親は勇気がそっくりだからちゃんと繋がりがあると励まします。そしてルナジェルと光はブレイジェルの思い出話を始めます。
回想シーンでようやくブレイジェルの姿が見られました。赤髪に赤の角に黒の耳とは結構悪役っぽい見た目です。いかにも戦闘系の趣でかっこいいいです。ライジェルとサンジェルの姿もスーツとしてはっきり出てきたのは初ですね。サンジェルの方がブレイジェルより正統派勇者の見た目です。しかしサンジェルの見た目でヒカルの声は慣れないので違和感あります。
インフェルシアに乗り込むと告げるブレイジェルを止めるサンジェルとルナジェルに、ブレイジェルは「可能性は自分で作るものだ」と言います。ここで魁は父親ならそう言うだろうとピタリと予測し、レッド的フラグを立てます。ブレイジェルは誰かのために戦う愛情と諦めない勇気を持っていたから強かったのだ、と語るルナジェル。魁はその父の姿に感銘を受け、自分も絶対そうなるのだと心に決めます。思い出話はさらに続きます。当時のブレイジェルに感動した天空聖者2人はインフェルシアとの戦いに参加しますが、その時ライジェルも同行を申し出ます。今のメーミィが完全にオネエなので男らしい「我」の言い方が笑えます。ライジェルはインフェルシアに擦り寄るために同行していて、裏切りによってブレイジェルに傷を負わせます。そんなこんなでライジェルを許せない、と怒りを露わにするルナジェル。
一方インフェルシアのメーミィは画期的な策を思いついてご満悦です。最近メーミィの演技が濃くなってくるのに比例してか、ナイメアの影が薄くなってきているのが寂しいです。ウルザードはこの策のために兄弟を呼び出します。同時に光とルナジェルにはメーミィからの誘いが届きます。全員、罠の予感を感じつつも死地に向かう感じがいい緊張感です。
ウルザードの元に集まったマジレンジャーは、ンマ様にレジェンドパワーを与えるためにインフェルシアに来いと告げられます。いや、勧誘下手かよ。そんなんでついて行く奴いませんよ。マジレンジャーはレジェンドパワーで抵抗し、ウルザードを圧倒します。ここで流れる短調アレンジのOP、流れるたびに思ってましたがかっこいいんです。まあシリアス戦闘の曲なので負け戦のイメージ曲でもありますが。
その頃天空聖者2人はメーミィの作った、封印された冥獣人達の墓場空間に到着します。そこで待っていたメーミィは唐突に2人に謝罪を始めます。どう見ても茶番です。このくだり必要ないでしょう。案の定メーミィは2人に攻撃を繰り出し、2人もメーミィなど信じていないためあっさり回避します。しかし闇の力を借りるメーミィには2人とも歯が立ちません。ここしばらくマジシャインの勝ちが全くないんですよね…光先生頑張って。完全にレジェンドパワーエピソードに喰われてますよ。
トラベリオンも全く通用せず、逆に魔力を吸収されてしまいます。メーミィはそれを利用して、死んだ冥獣人達を蘇生、合体させてキマイラを作り出します。全部載せのお手本のような見た目ですが頭とトゲトゲがいっぱいあるのは怖そうでいいですね。いくつもの頭が同時に喋るのも精神が不安定っぽくて不気味です。キマイラに生身で吹っ飛ばされる2人は流石に気の毒です。天空聖者体に戻してあげるぐらいしてもいいじゃないですか。2人はメーミィの魔法を受けて爆散します。やったか!?いや、たぶんやってないんでしょうがまあ死んだような演出です。
キマイラはそのままウルザードと戦闘中のマジレンジャーのもとに現れます。ウルザードには有利だったレジェンドですがキマイラには通用しません。劣勢になった5人はそのままウルザードの魔法でインフェルシアに引きずり込まれます。5人は紫色の鎖で天井から吊り下げられるというマニアックなプレイを受け、メーミィの魔法でンマ様にレジェンドパワーを吸収されていきます。
力が抜ける5人ですが、父の言葉を胸に気合を振り絞った魁がマジレッドに変身し、全身から炎を吹き出して鎖や周囲の敵を薙ぎ払います。それは父親の技と全く同じものでした。ここで先ほどから幻覚に悩まされていたウルザードさん、何やら過去の思い出らしきものが浮かび上がってきます。ンマ様の怒りに触れ、そのオーラを全身に受け死にかける魁ですが、「諦めるもんか…俺はブレイジェルの息子なんだ!」と叫びます。
その姿に子供達の記憶をはっきりと取り戻したウルザードさんはンマ様ビームの間に割って入り、剣を一閃。強い。そして爆炎から現れたのはウルザードではなくブレイジェルの姿でした。ここのシーン、凄くかっこいいです。ウルザードの今までの奇行も吹き飛びます。振り返ったブレイジェルは人間態になります。その顔はアルバムに載っていた父親のものでした。BGM無しで緊迫感があるシーンで次回に続きます。
まあやっぱりそうだったかという感じですが、そしてこれを意外な展開と見せたかったにしてはウルザードさん今までに奇行が多すぎた気がしますが、ようやく終盤への転換点に来て盛り上がってきた気がします。今後ウルザードがどう扱われるのか、面白くなってきました。絶対に勇気パワーであっさり改心するウルザードさんは見たくないと思いつつ、次回に期待です。