前回に引き続き埼玉の地下神殿からお届けしています。
イーブルアイズをぶち壊そうと試みるマジレンジャーですが全く攻撃が通用しません。しかし魁単体でマジスティックソードで攻めていましたがレッドファイヤーで行った方がまだよかったんじゃないか…?そこへズィーが現れ、一撃で地上まで吹っ飛ばされる一同。
勇気があれば絶対負けない、と自分達を鼓舞する一同ですが、「勇気?そんなものは力の前では無に等しい。」と一蹴するズィーさんまじかっこいい。まあウルザードさんもよくこれ言ってるんですけどあの人はもうマジレンジャーに対する立ち位置ぶれぶれなので…それでもズィーに攻撃を仕掛ける一同ですが全く通用せず、逆に返り討ちにあいます。力の差を見せつけ興が削がれたズィーはその場を去り、イーブルアイズは遂に地上に現れて周囲の気温をどんどん下げていきます。
もっと力が欲しいと願う小津兄弟は、母の氷属性魔法ならなんとかなったんじゃないか、と思いつきます。…ん?氷には炎じゃないの?魁の炎属性は飾りなんでしょうか?ともあれこの謎の思いつきに、光が最古参の天空聖者・スノウジェルの存在に思い当たります。母に魔法を授けた経緯もあるスノウジェルなら小津兄弟の秘められた力を解放させられるかもしれない、という作戦です。自分達に大した力はないかもしれないとは誰1人思いつかないところが意外に自信家なパーティーです。兄弟達は光の話に乗りますが、慎重派の光は行き当たりばったりの計画に少々気乗りしない様子です。
それでも何とかなるかも、という魁の脳筋レッドな勢いでスノウジェルのいる嘆きの海へとトラベリオンエクスプレスで出発します。操縦席に兄弟が集まっているのは中々レアなカットです。嘆きの海に到着した一同ですが、芳香が魚を発見し、スモーキーが釣りをし始めます。しかし釣り上げてみたら桁違いの巨大魚で、一同は飲み込まれてしまいます。巨大魚って本能的な恐怖を感じますね…
麗は巨大魚の腹の中で泣いている赤ちゃん的な何かを発見します。天空聖者の赤ちゃんって言ってましたけどちょっとよくわからない。本当に魔法界の家族概念は謎です。そして謎の赤ちゃんとなぜなぜ問答を始める一同。天空聖者に会って強くしてもらい、みんなの幸せを守る、と言う兄弟達に、赤ちゃんは強くなっても自分の身を滅ぼすだけだと返します。それに対して「子供に何がわかる!俺たちが欲しいのはただの力じゃないんだ。お前みたいな子供に分かるもんか。」と怒る魁は今日も好感度下げに余念がありません。子供番組の主人公が子供には分らないと言い出すのはちょっとやばいんじゃないですかね。まあ魁もガキ故にこういうことを言っちゃうってのはあるでしょうが。
ところが目を覚ましたスモーキーによってこの赤ちゃんこそがスノウジェルであることが判明します。まあよくある展開。力を得てもより強い力に敗れて死んだ兄弟の両親や、力に溺れたメーミィのような者をもう見たくないので力は与えないと言うスノウジェル。それに魁は、「俺たちには無限の勇気があるから大丈夫だ。」と言い切ります。うーん説得になっていない。しかしその言葉に応えるように光りだした指輪に、スノウジェルは伝説の指輪が出した答えならば、と彼らを認め、秘めた力を解放させる魔法を授けます。この指輪絶対光の家にあるような代物じゃないですよ。もっと聖遺物的な扱いされてしかるべきものですよ。力を得て魚の腹から出て行く兄弟達のシーンがゼル伝の水系ダンジョンが終わった時のような清々しさがあります。
一方地上のイーブルアイズを見守るズィーとブルラテスのもとにウルザードさんがふらりと現れます。恐らく散歩に来ただけです。それを感知した光は治りきっていない体を推して戦いに向かいます。マンドラが「光ちんのやろうとしていることは無謀でございますですー!」と止めるのですが、光は「それでもやらなきゃいけないんだ!」と耳を貸さずに出て行ってしまいます。
あああいつの間にか光も無謀を押し通す奴になってしまいましたか…まあ恐らく本人もこれが無茶なのは承知の上で勇気だと思っていないというところなのでしょうが、兄弟の無謀を諌めるポジションが良かったので残念の極みです。大体ウルザード倒しに行くぐらいなら今じゃなくてもっとコンディション整ってからでいいじゃないですか。
案の定ズィーにボコボコにされウルザードには相手にされずトドメを刺される寸前の光。マジランプバスターさえないんだから話になりませんよ。しかし間一髪で魁達が間に合います。
そして彼らは超魔法変身でレジェンドマジレンジャーに変身します。ちょっと豪華な名乗り背景も昭和テイストな挿入歌も星型になった魔法陣もマージフォンの進化系の長いステッキもカッコいいです。しかし頭の飾りのせいか胸の白襟のせいかどことなく中華テイスト。5人は自分の属性攻撃が強化されるマジボルトの魔法でズィーとブルラテスを圧倒します。ブルラテスは逃げ出し、ズィーは反撃しようとしますが、5人はレジェンドビームでイーブルアイズごとズィーを撃破します。めでたく5人連携攻撃初成功ですね。ポーズを取るだけでビームが出るとはこれまた潔い技です。しかし思ったよりあっさりと撃破されてしまいました、ズィー。ブルラテスに一悶着あればいいんですが単純な強さではあまり期待できない敵ですよね。
思っていた以上の進歩を遂げるマジレンジャーに喜びを隠しきれない様子の光が微笑ましかったです。彼らが新しい伝説になるのを確信する光ですが、当の本人達はそんな気負いもなく、その姿を見守る光、という収まりのいい締め。戦隊がパワーアップして見た目ごと変化するというのは割とレアかなーと思うのですが、そういう大きなパワーアップ回にしてはあっさりと終わってしまってびっくりです。もっともこれから力を得た反動などについて語られるでしょうから期待します。