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にわか特撮ファンの徒然感想文

ある日突然東映特撮にハマった大きなお友達が好き勝手に言ってます。ネタバレ、腐要素、ニワカ知識が基本装備ですのでご注意下さい。ツッコミご指摘大歓迎です!

【マジレンジャー】第25話・盗まれた勇気【ジルマ・マジ・マジーロ】

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【マジレンジャー】第25話・盗まれた勇気【ジルマ・マジ・マジーロ】

今回の冥獣人はシーフのガストン。眼鏡がスチームパンクっぽくて可愛い見た目です。俊足のスリで相手の大切なものを奪い集めます。集めた獲物はミキサーにかけてダイナマイトにして爆発させ、負のオーラをばらまこうという計画です。冥獣人になってから敵の人格が出てきて得体の知れない気持ち悪さは消えましたが確実に人間を滅ぼしにかかってきています。ところで冒頭で散歩中の犬を盗んでいましたがあいつもミキサーにかけてしまったんですかね…

一方山崎さんとバスで帰宅中の魁。割り込んできた柄の悪い風のおっさんに注意して退散させます。「小津くんって勇気あるー。」と感心する山崎さん。うーんそこをそんなに簡単に勇気と評するとまた勇気のウエイトが軽くなる。偉いね、ぐらいではダメですか?そこへ何かがすれ違い、魁は突然死んだ魚の目になります。

バスに乗り込み、老人に席を譲らず二席陣取っているJKを咎める山崎さん。さっき魁が他人に注意していたからって今回も魁にやってもらおうとする辺り何だか好感度が低いです。それに注意して、の一言もなしに、「詰めればいいのに…」で察してほしいという感じがよろしくない。魁はなぜかJKにビビり山崎さんが見ていることにまで臆する始末。でもこの気持ち、わかります。

結局自分で言いに行くだけ山崎さんは偉いんですが。山崎さんは馬鹿にされて手作りのマジレッド人形を取られてしまいます。何とかしなきゃ、と思う魁ですがJKが怖そうなので思わずバスを降りてしまいます。怪訝そう、というか失望したような山崎さんにも目を合わせずに言い訳する魁に、山崎さんも呆れて帰ってしまいます。この魁、なかなかリアルなヘタレ感で嫌いじゃありません。最初がこうなら等身大主人公の成長物語としてもっとすんなりレッドとして受け入れられたのになーと思いました。何しろマージフォンの呼び出し音にもビビって取り落とすぐらいですから。今やられると振れ幅が大きすぎて同一キャラに見えません。

シーフの出現に駆けつけた兄妹達ですが、彼らが戦っているのになぜか魁は変身できません。それどころか訳が分からず泣き出す始末。何故ならシーフが盗んだものは勇気だったからです。うーん勇気かー元気玉じゃないのかそれ。マジレンのテーマの根幹をこんな日常回でサラッと語ろうとして大丈夫でしょうか。ついでに命を盗もうとするシーフから魁を庇う光は、トラベリオンチケットを奪われます。シーフ、大金星。メーミィ様もお喜びです。しかし今回もウルザードは何をしたいのかよくわからない奴でした。こいつ脈絡も無く「ンマ様のために」を繰り返すよりただ興味がわいただけ、のような振る舞いをしたほうがいいですよ。

魔法部屋の仕掛けにもビビる魁。魔法は勇気に応える仕組みなのでヘタレの魁にはもう変身はできないかもしれません。魔法は使えず山崎さんにも嫌われてと踏んだり蹴ったりの魁は、心が折れて兄妹の前で声をあげて泣くようなキャラ変を遂げています。これはちょっと勇気があるなしの問題ではありませんね。アニキが「勇気が無くても気合がある!気合で変身しろ!」と言っていますがむしろ今の魁には気合がない。

勇気がなければヘタレ、という扱いは序盤でマジマザーが死んだ時の茶髪兄妹を咎める魁や、この間の無謀な作戦を止める光にビビってんなよと言った翼などを思い出します。でも勇気はその人のキャラとしてあるものと言うよりは、こういうヘタレなキャラでもヘタレなりに少し頑張った末の評価として、あの時は勇気ある行動ができたなーとされるものだと思うんですよね。そしてそれが積もり積もって勇気のある人、と呼ばれるようになるんじゃないかと。なので今回の勇気がなければ日常生活もおぼつかない描写はにはちょっと引っかかります。

ともあれ浮上しそうにない魁に、光は先日の指輪の由来を語ります。指輪はかつて伝説の五色の魔法使いが持っていたもの、そしてその5人と兄妹を重ね合わせ、光はみんなに勇気あふれる伝説の魔法使いになってもらいたいと思っているのです。「だから魁、うつむいてちゃダメだ。」と言う光は励ましたのかそれとも無から勇気を生む力を信じたのか。

一方、トラベリオンはナイメアに乗っ取られていました。敵に使われても正常に機能するロボットってあまり無くないですか?止めに入るマジレンジャー達ですがトラベリオンには歯が立ちません。おまけにマジシャインは突然現れたウルザードとメーミィを相手に戦わなければなりません。てんやわんやの一同の様子にも魁は弱音を吐き、その姿にプッツンしたマンドラが魁を殴ります。

外に逃げた先でバスの中のJKに遭遇する魁。恐る恐る勇気を出してマジレッド人形を返して欲しいと頼むのですが、逆に突き飛ばされてしまいます。このぐらいでも今の魁には勇気としてあげてもいい気がしますけどね。ところでこのJK二人組、外見も中身も非常にイラつくキャラで製作陣の悪意しか感じられません

またしても心が折れかける魁でしたが指輪を見て勇気あふれる伝説の魔法使いを、そして山崎さんの笑顔を思い出します。そして勇気を出してマジレッド人形を取り返すのでした。正直え、それだけ?と言う変化の瞬間でした。そして冥獣の能力が解けたとかそういう状態でもないのに立ち上がった瞬間にもとのキャラに戻ったような様子がさらに物足りないです。通りかかったシーフを見つけて指を鳴らす魁は完全に元に戻っています。

同じ頃、ウルザードと善戦するもメーミィの不意打ちで絶体絶命の光でしたが、駆けつけた魁が生身で投げ飛ばしたシーフにメーミィがぶっ飛ばされ、難を逃れます。驚く光に魁、「俺分かったんだ。勇気は盗まれても無くならない。なぜって勇気はいつだって、心の1番奥から、無限に湧いてくるもんだからさ勇気の定義の1つとしてはこれは結構いい答えだと思うんです。でもそこに気づく描写がもうちょっと欲しかった。テーマに関わる内容だから特に…!

とにかく完全復活した魁は変身してメーミィとシーフを圧倒します。シーフを巨大化してウルザードとメーミィは去り、トラベリオンもコミカルにサラッと奪取。消化試合らしくせっかくのマジキングトラベリオン共闘ですが巨大戦もデストラクションファイヤー一発で終了です。

最後に自分で勇気を湧き出させた魁に応えて、闇の力を解く新魔法が届きます。後日マジレッド人形を返す魁に、山崎さんは小津くん人形を手作りしておりリア充爆発して欲しい空気の中終幕。こんな女子目の前にしたらまず好かれているのは疑いません。

せっかく主人公が自ら勇気の定義を語る回だったのですが、最初からあった勇気の扱いの収まりの悪さがとても目立つ話になってしまいました。兄弟全員の成長回のうちの主人公回だったのですが、あまり成長自体は感じられない残念なことに。それに勇気が萎えるという描写は今までもピンチになるともっと自然に描写され、それを乗り越えるという展開を何度も見ているので改めてやるならもう少し尺をとってやればよかったのになと思います。結構いい話が続いており、特に翼はシリアスな2話構成でフィーチャーされたのに主人公はこの扱いの悪さで可哀想としか言えません。
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