前回ブランケンを撃破して一区切りついたので、何となく新展開を匂わせる流れです。

平和の訪れた小津家では、麗が占いで禍々しい闇の力とそこに見える太陽のような一筋の光を予言します。今後のフラグのようです。

その時、冥獣反応が現れます。ナイメアが何かが封印された洞窟を探して地上に降り立ち、結界を破るために歌っているのです。バンパイア回でも思いましたが2人とも歌うまいです。歌いながら喋ったり、相変わらずこの2人は楽しそうで可愛いです。

洞窟に誘導されたマジレンジャーは結界をすり抜けて中に入ります。麗がカエルにびっくりして転げるお笑いが入りつつ、兄妹は洞窟の中で何かのミイラと天空界の魔法のランプを発見します。序盤でお宝の話で盛り上がっていた手前、ランプを麗の占いの光と考えた魁はランプを取り上げます。すると結界が解け、ヴァンキュリアが現れます。ナイメアが歌っていたのはこのための作戦だったようです。賢い。魔法のランプを狙っていると思った兄妹ですが、ヴァンキュリアはミイラを手に入れるとあっさり退散します。

ランプを持ち帰った魁。ランプの埃を擦ると、テンションの高い猫型魔人、スモーキーが現れます。自己紹介がわりに1人ミュージカルを始めるスモーキー。このテンションにこの1人舞台、どう見てもジーニーに寄せており、某ネズミ王国からの視線が心配になります。願いを１つだけ叶えるというスモーキーに、5人は声を揃えてインフェルシアの滅亡を願いますが、もちろん無理、とのこと。お宝の力大したことねーな。

一方地底ではンマ様の力でナイメアが持ち帰ったミイラが復活していました。序盤のライジェルと恐らくはブレイジェルの封印の戦いからわかっていたことですが、ミイラの正体はライジェル。復活した彼は今までの名を捨て魔道神官メーミィと名乗り、ンマ様に忠誠を誓います。メーミィ、ウルザードと同じように両肩に翼の生えた鳥か何かが付いておりオシャレです。インフェルシアの統率を行うと言う彼にナイメアは楯突きますが、メーミィが2人を百足に変え、力の差を見せつけ抑えつけます。リアルな百足にナイメアの顔が付いていて、なかなかトラウマもののキモさです。五色の魔法使いに不快感を示すメーミィは地上へ出撃します。

その頃、インフェルシア滅亡にはそれなりの対価が必要と言われてスモーキーをチヤホヤする小津兄妹。なぜインフェルシアを倒したいのかとスモーキーに語りますが、スモーキーはインフェルシアの強大な力に5人が立ち向かえるとは思っておらず、「勝てない喧嘩は最初からするな」と親身になってくれません。その時、メーミィが地上に現れた知らせが届き、5人は気乗りしないランプと共に向かいます。

段違いの魔法力に、自分たちの技をことごとく返されるマジレンジャー。もっとも芳香は扇風機ではなくスポ根回の練習マシーンに変身するべきだとは思うのですが。扇風機芳香に同じく扇風機の性能差で勝負する図は若干シュールです。前回ウルザードを倒したマジマジマジカも正面から余裕で受け止め、強者感十分です。ネットリした喋り方が、ウルザードと違い陰湿ないやらしい敵っぽさを出していて良いですね。

トドメを刺すために巨大化したメーミィにマジキングで対抗するも、サイズが圧倒的に違いすぎて相手になりません。ダイレンジャーの大神龍もそうでしたが、変身ロボがサイズのデカい強敵と戦うのって絶望感あります。天空魔法斬りもハエのように手で払われ、絶体絶命のマジレンジャー。天空魔法斬りはもう復活できないんでしょうか…合掌。それでも「勇気を持って諦めない限り、負けていない」という脳筋理論のもとに挫けないマジレンジャーの姿に心を動かされたスモーキーがメーミィサイズまで巨大化し、猫騙しの陰からマジキングがメーミィに切りつけることに成功します。やっぱりランプ桁違いに強いじゃないのー。復活から間もないため本調子ではないメーミィは一先ず退散します。

帰り際、スモーキーは「インフェルシアをやっつけたいっていう願い、すぐには無理だけどいつかきっと叶えてやるにゃ」というわけで、小津ファミリー加入決定です。やかましいキャラがマンドラと被っていますし、こちらは戦闘シーンにも使えるのでこのままではマンドラのマスコットとしての地位が危ない。占いで見た光はスモーキーだったんだ、と納得する麗でしたが動揺するスモーキー。そんな彼らの様子を洞窟のアマガエルが見つめているのでした…含みをもたせて終幕です。予告から察するに次回はいよいよ追加戦士の登場です。座して待ちます。