前回に引き続き芳香は吸血鬼のままです。我を失って暴れる芳香を見て、前回芳香に助けを求められたのに助けられなかった自分を責める翼。絶対に芳香を助ける、と気合を入れます。ウルザードに単身突っ込んでいくぐらいにはキレてます。ウルザードも珍しくやる気の翼に嬉しそうです。次男は戦闘中本当に目立ちませんからね。まあ戦隊シリーズの中でもマジレンジャーはメイン回じゃない色のキャラの戦闘中の空気っぷりが酷い方だとは思いますが。

ウルザードはヴァンキュリアが芳香を吸血鬼にしたことを教えて去ります。その頃、ヴァンキュリアの呼びかけに応えた芳香がどこかへ行ってしまいます。ヴァンキュリアは吸血鬼の親玉なので、吸血鬼化した相手を操れるのです。倒すために翼が暁の結晶とやらを作ることになったのですが、ここで前回の芳香ちゃんバージョンアップのポーズを受け継いでいるのが微笑ましいです。今回はこのキラッ☆ポーズがキーポイントです。

暁の結晶作りの最中、他の3人は街で芳香を探し、明け方、日光を気にせず戻ってくる芳香を見つけます。ヴァンキュリアを倒して元に戻ったと言うのです。これは信じる方も信じる方だと思うのですが、熱血長男末弟はアホなので信じましたね…芳香は操られており、毒リンゴをみんなに振舞おうとするのですが翼と麗にばれて阻まれます。翼がキラッ☆に無反応な芳香を怪しむのはいいんですが、麗、芳香はお土産買ってきたりなんてしないっていうのが酷い言いざまです。

逃げ出した芳香を4人が追うと、ヴァンキュリアが現れます。ヴァンキュリアは芳香を操って4人と戦わせるのですが、ここの変身、名乗り、掛け声が普段の芳香の声色よりグッと低くて別人のようで、別府さんこんな声出せるのかーと驚きました。クールピンクって感じでカッコ良いです。芳香が赤青緑と戦っている時翼はヴァンキュリアを相手に戦っていました。ここが足技合戦で素敵です。実力的にはヴァンキュリアに叶わない翼ですが、暁の結晶をボウガンに番えるとヴァンキュリアも怯んで芳香を呼び出し、盾にします。

翼の芳香への呼びかけも虚しく、芳香は翼を結構容赦なくボコボコにします。芳香が去り際、自分のことは忘れろとマンドラに伝言したことを受けて、「芳姉のこと、忘れるなんてそんなことできるはずねえだろうが！」と叫ぶ翼ですが、翼がこんなに叫ぶシーンってあまりないですし、メットの下の顔を映す演出がシリアスさを出していて熱いシーンです。翼を足蹴にする芳香に「マジレンジャーは5人なんだ！1人欠けても駄目なんだよ！」と説得するのも感動的ないいシーンです。そう、レンジャーは5人いないと途端に弱体化する謎の団体ですから、欠員は致命的なのです。ましてやマジレンジャーは兄妹戦隊ですから欠員による精神的ダメージがあったら立ち直り不可能です。

若干怯んだ芳香に、やるべきことはやると決めただろう、今がその時だろうと畳み掛ける翼。芳香もこれには心を動かされたのか、差し伸べられた手を取ろうとします。茶髪兄妹の完全成長が感じられる回です。2話での扱いを踏まえると感動も一入。翼のイントネーションと滑舌がかなり以下略。

寸前で手を振り払い翼をぶっ飛ばす芳香ですが、ヴァンキュリアに忠誠を誓う芳香はキラッ☆ポーズをとります。芳香の自我が戻っていると信じた翼は芳香を盾にするヴァンキュリアに暁の結晶を打ち込み、ダメージを与えることに成功します。あのふざけたポーズ取られたらヴァンキュリアにバレそうなものですが…

赤青黄緑はマジクロスブーメランで追撃し、ヴァンキュリア撃破に成功します。これを1人が投げる時他3人が脇でポーズを取るのがカッコいいです。しかしヴァンキュリア意外に脆かったですね。復活するんでしょうけど。

芳香が元に戻ったのを見たウルザードがマジキングでの全力の戦いを求めて挑んできます。こいつは戦闘狂なのかマジレンジャー強化のために敢えて敵側についているのか、どっちなんでしょうか。今のところ後者の可能性も結構あると思うんですが。このところ何しに出てきたのかわからない適当な出現描写が多いので大物感が減りつつあります。マジキングでも圧倒されかけますが、芳香を信じる翼の勇気に応えて新たな魔法が手に入ります。ここで倒れたマジキングが下がった帽子をクイっとするのが超クールです。新魔法・天空魔法斬りは空へ舞い上がり、召喚魔人と共に急降下しながら魔法陣ごと斬りつけるという大変派手でカッコいい技です。ああマジキング最高。ウルザードにダメージを与え、退散させます。

今回の一件を経てすっかり熱血真面目になった芳香にうんざりし、珍しく意見を同じくする末っ子2人が可愛いです。あ、ヴァンキュリアはあっさり復活しました。