今回はナイメアのライブに芳香が偶然迷い込んだところから始まります。シンプルな服にごついギターを下げる2人がめっちゃ可愛いです。まあ後で変身した姿と比べるとやっぱり変身後の方が可愛いなーってなったんですが。それにこのナイメアの歌、気だるげなスローテンポの曲でとっても素敵です。
一方小津家では家族会議中。魔法110番が30件を超えたらしいんですが、画面に映らないところでそんなにこなしていたとは…そりゃ強くもなりますね。まあみんな気合を入れようという内容の会議なんですが、芳香はサボって帰ったところをみんなに怒られます。麗が結構真面目に怒っているのが、本音を出すようになったなーとキャラの変化を感じます。
そんな時突然ウルザードがテレパシーでマジレンジャーを呼び出します。駆けつけた先に群がるゾンビをバッタバッタと生身でなぎ倒す芳香。投げキッスでゾンビを一掃するまでを見届けてから、「見違えたぞ、マジピンク」と出てくるウルザード、いつもとキャラが違いませんか。正気で言ってる?ギャグじゃないの今の?唐突に巨大化したウルザードがマジシュートで圧倒されるなど、今回のウルザードには何か消化試合感があります。
ウルザードがウルカイザーに変身し、いよいよマジキングに、というところで夜が明け、突然芳香の変身が解けて苦しみ始めます。ウルザードは戦意を喪失して帰るんですが、本当に戦いたくて呼び出しただけだったんですね…なんだか全体的にギャグだかなんだか分からない雑さがあったのでもしかしたら夢オチかもしれないとも思ったんですが、現実でした。様子のおかしい芳香に怒る蒔人と魁ですが、吐いたり異常に眩しがったりとどう見ても病人なので多少労ってあげても…と気の毒になります。
夜になってようやく元気になった芳香は、机の上のトマトジュースを血と間違えて飛びつきます。その様子を見た翼は芳香が吸血鬼になったと確信します。いつの間にこんなに察しの良いキャラになっちゃって…芳香はみんなに迷惑をかけた挙句吸血鬼なってしまったとバレたら怒られるから2人で解決しよう、と翼に頼みます。翼もこれに従い、原因となったであろうライブ会場を調べに行きます。なんやかやと仲の良い茶髪兄妹です。この2人は最初に戦闘拒否したり兄妹の中でも熱血真面目ではなかったりと似たところがあるんですよね。第2話のイメージが強いので成長を応援している2人でもあります。
ライブ会場ではナイとメアの曲が始まっていました。会場の人は芳香も含めてみんな腑抜けになっています。翼に効かなかったのはなんででしょう、初回だったからですかね。芳香の正気を取り戻させた翼は変身し、ナイとメアの前に姿を見せます。そこに現れたのは今回の冥獣、リーチ。人間を吸血鬼に変える触手野郎です。吸血鬼になりきった人間に朝日を浴びさせ灰にするのが今回の目的なのです。相変わらず容赦がありません。
ナイとメアの歌で操られた観客たちは朝日を待って次々と外へ出て行きます。みんなを止められない芳香は、ナイとメアに役立たずと馬鹿にされて落ち込みます。素敵に小悪魔可愛い今回のナイとメアです。戦意喪失の芳香を触手から庇い怪我をする翼ですが、インフェルシアに勇気を持って立ち向かうという母との約束のためにリーチを追いかけようとします。いつの間にかすっかりクールぶってるだけの熱い男に成長していました。
それを見た芳香は中途半端な覚悟を反省し、「やるべき時はやる人になる!」と決意を固めます。芳香はゆるっとダラっと決める時は決める、が良いキャラだと思ってたんですが、こういう成長イベントがあるとは思いませんでした。ここで芳香の勇気に、感覚が鋭くなる新魔法が出現するのですが、自分がやらなければならないことをやる勇気ってのはさすがに勇気と称するには無理やりな気がします。まあ私も腰が重い人間なので気持ちはわかりますが。
リーチに追いついた2人に他の3人も加わって変身します。名乗りから見るに今回はピンク回と見せかけたピンク黄色ペア回でした。リーチをすぐに撃破するんですが、新技のマジスピントルネード、特撮特有のシュールな技って感じです。マント付きの特性をよく生かしているとは思うんですが、敵を吹き飛ばすだけみたいなのでキックでよくないかなーと…マジレンジャーはマントのために回る演出が多いですね。華やかで好きですが。巨大化したリーチにはマジキングで応戦。久しぶりにファントムイリュージョン付きの魔法斬りでチェックメイトです。
観客の吸血鬼は解けて一件落着かと思いきや、芳香は元に戻っていませんでした。ヴァンキュリアが意味深に笑う中、初の次回へ続く展開です。ピンク黄色ペアはまだ続きます。がんばって。