リンによって天空界が全滅したことを知る小津一家。
天空界に現れたンマは天界のドン・マジエルの元に赴きます。曽我町子さんなのですが何というか、衝撃的な衣装を着ています。少々小林幸子の趣。マジエルは奥義ハローミラージュを放ちますが、ンマはこれを跳ね返してしまいます。「ハロ〜ミラ〜ジュゥ〜」が何ともドラえもんっぽかったな…マジエルはリンを伝令役としてその場から逃がし、玉座の間が破壊される中リンは地上にやってきたのでした。
リンはそのままスノウジェルの元へ、親父と光は天空界へ、兄弟は残って冥府神の襲来に備えることになりました。おそらく最後になるであろう戦いを親父と一緒に過ごしたい魁は自分も天空界に行きたいと言い出します。親父はそんな魁を説得するためにタイマンを張らせます。フェイタルブレードという説明くさいセリフ付きのなんか奇跡凄いな奥義を魁に叩き込んで勝利した親父。よかったたまには魁が痛い目見てくれて。
「勇気とは己を知り、信じること。俺はそう考えている。」「お前は、お前の勇気を見つけろ。そのときお前は本当に強くなれる。」この作品で幾度となく語られている勇気についての見解、ここへきてなかなかにスッキリとしたものを出してくれました。自分の限界を知らずに命を投げ出す行為は勇気ではなく無茶ですが、それを知りつつも命を賭けるならば勇気となり得るというのでしょう。また、これは親父の持論であって勇気というファジーなテーマだからこそ解釈は人それぞれ、というのも今までに何度も勇気の定義が語られたフォローとなっているんではないでしょうか。
いよいよ出発のとき、光はスモーキーを麗に託します。必ず全員帰ってきて今までの家族の触れ合いができなかった埋め合わせをしようと楽しそうに誓い合う一同。死亡フラグにしか見えません…魔法家族が円陣を組むのがいいシーンです。
そこへスレイプニルとダゴンが降臨し、破壊の限りを尽くします。スレイプニルにマジレジェンドで立ち向かう5人ですが、いつもの如く全く歯が立たずボコボコにされます。小さいサイズでその様子を観戦するダゴンの元にはマジマザーが赴き、なぜ闇の世界を望むのかというという母の問いかけに答えながらの戦いが始まります。一方破壊し尽くされた天空界に戻った親父と光の前にはンマが現れ、こちらも戦いが始まります。
母の語る無限の勇気を鼻で笑うダゴンはマジマザーを圧倒します。マジレジェンドの方はというとこちらも勇気勇気とは言いつつも力不足に絶望し、遂には変身が解けてしまいます。マジレジェンドの腹を貫通するスレイプニル、痛そうです。
天空界のンマは親父と光の魔法を受け止め、消滅させてしまいます。先ほどのハローミラージュもですが、魔法描写を丸い球状にするってのが地味なんですよね…特にハローミラージュなんか魔法界最強魔法のはずなので。ンマは口をクパァさせて2人の魔法力を吸い取ります。クパァした口元がキモすぎます。ンマの最大の力はこの魔法力、つまりは勇気の吸収のことでした。手始めに光を拘束したンマは天空唐竹切りを浴びせ、光死す!(仮)ここに光の見たビジョンは現実のものになったのでした。親父は最後の望みをかけてフェイタルブレードを構えます。
一方の変身が解けた地上の小津兄弟たちにはダゴンの手が迫っていました。みんなを奮い立たせようと正面に立った麗に攻撃が放たれ、これを庇ったスモーキーが消滅してしまいます。さらに第二撃を母が被弾。それでも心を折らずに勇気を語る母に、インフェルシアの光景を見せてやるということでダゴンが母を連れ去ってしまいます。この一人一人確実に消えていくのが最終一歩手前という感じで盛り上がってきます。
残された兄弟たちにトドメを刺してやるというスレイプニル。そこに今まで天空界に連れて行ってもらえず腐り気味だった魁が覚醒します。先ほどの母が「あなた達はお父さんの子。」と言ったのがキーですね。父のように自分を信じる気力が湧いたのでした。その姿を見て背中を押された兄弟達も続きます。
魁のテーマソングが流れながらスレイプニルをノーマルフォームの肉弾戦で圧倒する燃えるシーンなのですがテーマソングの衝撃に内容が頭に入ってきません。♩あーかーいー、マジあかいー、正義のホーノーオー、あーつーいー、マジあついー、おーもーいーこめー、うぉうぉうぉーうぉうぉうぉーゆけーゆけー♩歌詞も渋いメロディーもさることながら特筆すべきはその衝撃的な歌声です。淳君ぇ…
まあ歌は気にするな、ということで兄弟達の方はというとタイトルにある新魔法でスレイプニルにでかい一撃を食らわせ爆散させます。久しぶりに青空バックの5人バク宙キックが見られました。このキックもっと見たかったんですが今まで然程使われませんでしたね。
喜ぶ一同でしたがそのとき地上にンマが降臨します。ンマは5人の元に光と親父の死体を投げ捨てます。いや、死んでます?よね?兄弟達を無理やり鼓舞し、可能性を捨てるなと言う蒔人の言葉に反応したンマは5人を拘束し、地球の何かを吸い取っていきます。見る見るうちにビルは消え海は枯れ地形が変わり死体も風化し、辺りは一面の闇になります。そこはンマが時間を食らって見せた未来の地球でした。絶望感すごいです。ンマ様強い。怪人界最強クラスではないでしょうか。絶体絶命どころか打開策がないまま最終回へと続きます。
ラストに向けてまさか時間が加速するという超展開がありました。最終回へ向けてまずレンジャーを窮地に落とす。今回はかなり絶望的な状況です。次回がラストかと思うと寂しいのですが正座して待ちましょう。予告の次回最終回!という感じがいい盛り上がりです。